東芝の太陽光発電は、現状まぎれもなく世界でもっとも発電効率がいい
日本の大手太陽光発電メーカーとしては、最後発の東芝。
東芝は、2009年1月に社内に「太陽光発電システム事業推進統括部」を創設、
翌2010年4月に住宅用太陽光発電を発売スタートしたという太陽光発電の歴史は非常に浅いです。
しかし、もともとシリコン半導体の集積回路の世界トップスリーに位置する企業であり、
太陽電池が発電量を天候に左右されるという短所を補える新型二次電池SCiBなどの技術を持っていました。
その技術力の高さから、太陽光発電分野への進出を果たし、
世界最高の変換効率を誇る250W単結晶パネルを武器に、着々と市場シェアを広げています。
もちろん、2009年に太陽光発電事業をスタートしているため、世界最高の変換効率を誇る太陽光パネルは、
自社生産のものではなく、アメリカのサンパワー社が開発製造するOEM商品となっています。
しかし、パワーコンディショナーなどの周辺機器はすべて自社商品であり、
パネルも東芝保証で販売しているため、住宅用、産業用問わず非常に高い人気を維持しています。
※発電効率とは?
引用元:環境ビジネス用語辞典
また、変換効率は次の式で算出されています。
モジュール公称最大出力[W]×100)/(モジュール面積[平方メートル]×1000[W/平方メートル]
変換効率No.1は、現在一般市場に流通している(実験レベルのものを除く)製品の中で東芝が調べた結果によります。)
発電効率(はつでんこうりつ)とは、発電所(火力発電・水力発電・原子力発電)や太陽光発電システムなどにおいて、利用するエネルギーに対してどのくらいの割合を電気エネルギーに変換することができるのかをあらわす指標のこと。
たとえば、100というエネルギーを利用して、30のエネルギーを電気として取り出すことができた場合の発電効率は30%ということになる。火力発電の場合は投下した石油が持つエネルギー量(燃焼時のカロリー)を、どれくらい電気エネルギーに変換することができるのかをあらわす。
発電効率が高いほど、より効率的な発電設備といえる。
引用元:環境ビジネス用語辞典
また、変換効率は次の式で算出されています。
モジュール公称最大出力[W]×100)/(モジュール面積[平方メートル]×1000[W/平方メートル]
変換効率No.1は、現在一般市場に流通している(実験レベルのものを除く)製品の中で東芝が調べた結果によります。)
東芝製太陽光発電の特徴
バックコンタクト方式により高い発電効率を実現しています。
バックコンタクト方式とは、太陽光パネルの表面に無駄な部材を露出して照射する太陽光を減らすことを避けるために、
電極を裏面に接続することによって、発電効率を上げようとするものです。
この高精度の単結晶パネル×バックコンタクト方式は、東芝の発電効率を支えています。
また、フラットな仕上がりを実現させ非常に美しい仕上がりとなっています。
太陽光を最大限活用する仕掛けが施されています。
一般的な太陽光発電は、どうしても太陽光の反射や透過によって、光のロスが起こっています。
東芝のパネルは、そんな反射や透過を最小にするための、「ARコート」「反射防止膜」「反射膜」を採用しています。
ARコートによって、表面の反射による光のロスを削減し、反射防止膜がパネル内部でのパネルの反射を抑制、
反射膜が、光の透過を阻止して有効活用する仕掛けになっているのです。
これも、上記のバックコンタクト方式だからこそ実現することができた仕組みです。
変換効率95%のパワーコンディショナーを組み合わせています。
いくら高発電効率のパネルを準備しても、パワーコンディショナーで直流の電力を交流に変換する際に、
ロスが多く出ては意味がなくなってしまい、高発電効率も机上の空論になってしまいます。
東芝の場合、最終的に発電量が最大化するように、パワーコンディショナーも世界最高レベルの製品を使用しています。
結果、パネルの変換効率20.1%とパワーコンディショナーの変換効率95%を掛け合わせても、
最終的な総合変換効率は、19.1%を達成しています。
東芝製太陽光発電はどれだけすごいのか?
では、世界最高の変換効率20.1%とは、どれだけすごいのでしょうか?この変換効率20.1%は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が2009年にまとめた、
「太陽光発電ロードマップ」において2020年に達成目標であった変換効率20%という目標値を超えるものです。
つまり、国が定めたも目標を先取りしたものということができます。
そのため、わずかな光でも発電することができ、朝夕や雨や曇りの日など、日射強度が弱くても、
しっかりと安定的に発電することができるという強みを持っています。
何が何でも発電効率にこだわりたいという方にはぴったりのパネルということができます。
ただし、単結晶モジュールですので高温には弱く、発電効率の低下が著しいため、
夏季など気温が高くなる時期は、CISやHITなどよりも発電量が少なくなることもありますので、
しっかりと年単位の成果予測で他メーカーともシミュレーション比較して導入を検討されることをおススメします。
東芝製太陽光パネルのラインナップと価格相場と保証内容
肝心の価格は、一体いくらくらいなのでしょうか?東芝の場合、設置場所の形状によって、250Wパネルとハーフタイプの125Wパネルを組み合わせて、
限られた屋根スペースで最大の発電量を確保する工夫がされています。
例えば、他社のパネルであれば、4kWしか乗らないような屋根の上だったとしても、
東芝だったら発電効率がよいため、6kW乗せることができたりするわけです。
さらに、スペースを有効活用するために、Vシリーズでは台形方のパネルがラインアップされています。
【東芝製太陽光発電の価格表】
形式 | 変換効率 | 公称最大出力 | 価格 |
---|---|---|---|
SPR-250NE-WHT-J | 20.1% | 250W | 182,500円 |
SPR-250NE-WHT-J | 19.6% | 125W | 106,500円 |
LPV-200E-BLK-J | 15.4% | 200W | 126,000円 |
LPV-200V-BLK-J | 15.4% | 200W | 126,000円 |
LPV-175V-BLK-J | 15.4% | 175W | 110,300円 |
LPV-125V-BLK-J | 15.1% | 125W | 78,800円 |
LPV-83LV-BLK-J | 12.9% | 83W | 74,700円 |
LPV-83RV-BLK-J | 12.9% | 83W | 74,700円 |
東芝製品は人気が高いため、流通価格も高めに推移しています。
2014年6月現在、250Wタイプのパネルを設置する場合、
工事費込みで、1kWあたり330,000円くらいが最安値圏内というのが感覚値としてあります。
※太陽光発電は、工事費込みの1kWあたりの価格で金額を比較します。
※また導入規模によっても単価は変わるので正確な相場をはかることはできませんので、感覚値を載せています。
【東芝の太陽光発電保証内容】
東芝の太陽光発電の保証は、国内メーカーと同等レベルの内容になっています。
無償の保証では、太陽光パネル10年、機器10年ですが、
有償で15年、20年と選ぶことができます。
ただし、パワフル保証は50kW未満が対象ということになっており、
機器は最大15年保証となっています。
【東芝の保証内容まとめ】
通常保証 | 15年パワフル保証 | 20年パワフル保証 | |
---|---|---|---|
モジュール出力保証 | 10年 | 15年 | 20年 |
機器保証 | 10年 | 15年 | 15年 |
以上、非常に魅力的な東芝製太陽光発電ですが、何よりも大切になるのは販売店選びです。
高確率で優良な太陽光発電の販売店を見つける方法でしっかりと販売店選びをしていただき、
複数社の販売店から複数メーカーの見積もりとシミュレーションを得ることで、
よりよい太陽光発電の検討作業をしてください。
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