不動産なくてもOK分譲用産業用太陽光発電とは?
※画像は、分譲用太陽光発電を販売するソーラーパークさんより拝借しました。
太陽光発電投資したいけれど設置場所がない方に朗報です。
自宅や遊休土地などの不動産を所有していなくても、
太陽光発電投資をすることができるようになりました。
土地付きの太陽光発電所を分譲販売するサービスが好評なのです。
これは、日当たりのよい広大な土地を業者が安く買いつけ、太陽光発電所を建設、
それを50kW程度ずつ区分して、販売されているものです。
理屈は分譲マンションと同じです。
分譲マンションの場合は、大きな土地の上にたくさん部屋のある建物を建てて、
その部屋を売買されます。
それぞれの部屋が一個ずつ独立した居住空間になっているのです。
それと同じように、分譲型産業用太陽光発電所は、概ね50kW未満程度を1区画として、
パワーコンディショナーなどが完備されていて、分譲されているわけです。
次のような方にとっては最適の投資ということができます。
- うちはマンションだから太陽光発電は無理だ
- うちは借家だから設置場所がない
- 北向き屋根だからメリットないだろう
- 屋根材が太陽光発電設置不可だった
- すでに屋根は太陽光パネルでいっぱいだ
分譲型産業用太陽光発電のメリット
分譲用太陽光発電は、普通に産業用太陽光発電に参入するのとほぼ同じメリットを得ることができます。なので、太陽光発電のメリットはすべて当てはまることになります。
→太陽光発電10kW以上で導入するメリット【産業用】、
→太陽光発電の特徴をご参照ください。
さらに、土地や建物など、不動産を所有していなくても導入できることや、導入規模を分譲している物件の中から
選ぶことができるので、不動産の広さなどに依存せずに、自分で選ぶことができます。
また、設置場所も全国各地で分譲されているので、日照条件や発電量などを見ながら、
比較検討して、選ぶことができます。
これは、自己所有の土地にはない、便利な機能ということができます。
さらに、マンションの管理会社と同じように、分譲型太陽光発電所全体を管理する管理者に、
費用は月額費用を支払うか、場合によっては分譲価格に含まれる形で、管理を依頼することができます。
何かあったときでもすぐに対応してもらえるので、例えば、東京に住んでいながら、
九州の物件や北海道の物件を買ったとしても安心です。
まとめると、次の5つのメリットがあるといえます。
- 土地や建物など不動産を所有していなくても導入できる
- メンテナンスや維持管理を専門業者に任せられる
- 物件を選ぶことができる
- 50kW程度から自由に規模を選ぶことができる
- 設置場所を選ぶことができる
分譲型産業用太陽光発電のデメリットとリスク
一方で、当然のことながら、土地込みで買いますので、価格は少し高くなります。また、分譲販売している業者の利益も分譲価格に入っていますので、
通常の太陽光発電の設置費用よりは、土地代と分譲業者の利益分だけ高くなります。
ただ、土地は山林や原野など、二束三文の価格の場所に購入するので、
どちらかというと分譲業者の利益のほうが負担割合は大きいかもしれません。
また、見積もりとシミュレーションをもらえるので、利回りがきちんと10%確保できるものの中から選べば、
通常よりも割高に思えるような場合でも、あなたにとってはメリットがあるといえるでしょう。
もちろん、分譲業者の利益が含まれていても、太陽光発電システム自体はスケールメリットで、
安価に導入されていることが想定されるので、十分おトクな物件を探すこともできます。
あと、大きなデメリットとしては、分譲用限らず産業用太陽光発電全般にいえることですが、
出力抑制がかかる可能性が示唆されています。
→太陽光発電のデメリット9出力抑制・電圧抑制による売電量の減少参照ください。
分譲用産業用太陽光発電の場合、周りも分譲用産業用太陽光発電なので、
全体的に非常に大きな発電量を確保することができます。
そのため、電線内の電力への供給過剰になるリスクがあるのです。
電力会社も分電所の改築などで出力抑制が起こらないように配慮しているようですが、
北海道の一部と沖縄の一部では、一時的な話のようですが、
すでに新規の太陽光発電所の建設が認可されない場所があると報道がされていたくらいです。
分譲用産業用太陽光発電を導入する場合は、何よりもこの出力抑制の部分を考慮することが必要です。
業者に確認して、しっかりと事前に起こるリスクがないかを確認するようにしましょう。
※分譲型太陽光発電を検討している方は、以下のサイトがおススメです。
安心の業者が分譲情報を掲載しています。
各分譲型太陽光発電は、すべて売り切りもので、早いもの勝ちとなります。
分譲型産業用太陽光発電のメリットとデメリットやリスク関連ページ
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