太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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雑草は放置していては発電効率を低下させる可能性があります

休土地に産業用太陽光発電を設置する場合、
設置した太陽光パネルの間の地面から雑草が生えてくることがあります。

太陽光発電を設置するぐらいなので、当然その場所は日当たりがよいわけで、
日当たりがよければ人間がエネルギーを得るのと同じように、植物もエネルギーを得やすいわけで、
雑草はものすごい勢いで生育していくことでしょう。

そうなると、雑草が伸びて太陽光パネルに影を作り、発電効率を低下させることになります。

たかが雑草の影と思われる方もいらっしゃると思いますが、
太陽光パネルにできた影は、ほんの少しでも、パネル全体からの発電量を大きく低下させるくらい
大きな影響を及ぼすことがあります。

そのため、太陽光発電を設置してしまう前に、しっかりと対処する必要があります。

なぜなら、もし人を雇ったり、業者に頼んだりする場合、
除草費用は、年間最低でも1㎡当たり200円程度を2回程度コストとしてかけなくてはいけなくなります。
100平米で年間40,000円、半永久的に必要になる計算になります。
(もちろん、オーナー自身が自分で除草する場合は無料ですが、大変手間がかかります。)

また、コンクリートで固めたり、砂利を敷いてそもそも草が生えてこないようにする方法や、
除草シートと呼ばれるシートで覆ったり、除草剤をまいたりする方法もありますが、どれも費用がかかってきます。

もしくは、雑草を食べてくれるヤギや羊やダチョウに似た鳥のエミューを飼っているところもあるみたいです。

ここでは、雑草対策はどうするのがベストなのかを考えてみたいと思います。

いずれにせよ、設置前にどうするか検討していくことが大切となるでしょう。

雑草対策のいろいろ

雑草対策には、先にも触れたように、次のようなものがあります。

  1. 除草(防草)シートを貼る
  2. 砂利を敷く
  3. コンクリートで固める
  4. 除草剤をまく
  5. 定期的に草刈をする
  6. 動物を飼う

それぞれにメリットとデメリットがありますし、かかる費用もまちまちです。

安く上げるにはオーナーが刈ること!


一番安く済ますのであれば、やはりオーナー自らが自力で刈ることです。

梅雨前と夏の終わりの2回程度やれば済むと思います。

オーナーの都合の良いときに実施すればよいので、運動がてらよいかもしれません。

ただし、やはり手間がかかるといえば、手間がかかります。

草刈り機でやれば、100平米くらいの土地であれば、1時間もあれば十分終わるでしょう。

しかし、もっと広大になってくると業者に頼まないといけなくなるでしょう。

そうすると1㎡あたり200円、年に2回ランニングでかかることになります。

また、ヤギや羊、エミューなどを飼うのもコスト的には安く上がりますが、
飼い方を覚える必要がありますし、ただ野放しにすればよいのか等いろいろ面倒な点が多くなります。

もともと酪農をしていた人だったらよいですが、そうでない人には不向きといえるでしょう。

草が生えないようにするのがベスト
そう考えると、やはりそもそも草が生えてこないように対処することが必要になります。

草が生えてこないようにするためには、土地を加工する必要がありますが、
どの手法もコストがある程度かかります。

また、途中のメンテナンスも考えて、どれがベストか選ぶようにしましょう。

例えば、コンクリートで固める場合、1㎡あたり5,000円~10,000円程度かかりますので、
業者に草刈を依頼した場合年400円/㎡程度かかることを考えると、
概ね12年~25年たてば、コンクリートにしていたほうが安かったということになります。

砂利だと1,500円~6,000円程度/㎡、防草シートだと400円~2,000円程度/㎡、
除草剤だと400円~2,000円程度/㎡ということになるのですが、除草剤だと数年に1度、
もしかしたら年1度程度撒きなおすことが必要になる可能性がありますし、
シートも耐久性では劣るので、数年に一度敷きなおすことが必要になるでしょう。

そう考えると、費用的には砂利を敷くのがもっとも有効といえるかもしれません。

ただし、その土地の状況やオーナーの環境によって、対策は異なると思いますので、
最終的には現地調査をした上で、販売店と一緒に相談して決定されることをおすすめします。

いずれにせよ、導入前に対処法を考えておくことが肝心です。


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