50kW未満の低圧連係は気軽でメリットの大きな産業用太陽光発電
産業用太陽光発電は、設置容量によって【低圧連係】と【高圧連係】に分類されます。
ここでは、10kW以上の産業用太陽光発電のうち、50kW未満の低圧連係で、
太陽光発電を設置した場合のメリットについて解説したいと思います。
【太陽光発電の規模による分類方法】
- 住宅用太陽光発電 10kW未満で導入する場合
- 産業用太陽光発電(低圧) 10kW以上50kW未満で導入する場合
- 産業用太陽光発電(高圧) 50kW以上2,000kW未満で導入する場合
- 産業用太陽光発電(特別高圧) 2,000kW以上で導入する場合、いわゆるメガソーラー
50kW未満の低圧は比較的容易に導入できます。
50kW未満の低圧連係で太陽光発電を導入する場合、電気事業法で定めるところの自家用電気工作物という扱いになります。
自家用電気工作物は、住宅用太陽光発電も同じカテゴリに属しており、
法的な制限があまりなく、あくまでも所持者の自己責任で管理するよう定められたものです。
50kW以上の一般用電気工作物のように、役所への届出や電気主任技術者の選任、法定点検など、
すべて不要で、家庭用太陽光発電の延長上で捉えることができます。
※法定点検はありませんが、定期点検は自主的にすることが望まれます。
さらに、キュービクルという機器も導入する必要もありません。
広大な土地を所有している場合は別として、
そうでなければ、とりあえず産業用太陽光発電は低圧連係で導入することがおすすめです。
※目安としては200平米以上の遊休土地を所有していること
→太陽電池を設置する際の面積の問題参照ください。
100kW以上の太陽光発電を導入する場合は、より大きなメリットを狙って、
高圧連係を検討するのも一つですが、初期費用が大きくなるので慎重に検証することが必要です。
→50kW以上高圧・特別高圧で産業用太陽光発電導入するメリット参照ください。
低圧連係のメリット
低圧連係で太陽光発電を導入する場合には、以下のようなメリットがあります。- 手軽にはじめられる
- 法的な制限が少ない
- 全量買取制度で産業用の適用を受ける
- 比較的小さなスペースでも対応可能
- 余分な費用が必要ない
- 土地つき分譲型も選ぶことができる
10kW以上50kW未満の低圧の場合、全量買取制度上では、産業用のカテゴリになります。
産業用太陽光発電は、20年間優遇された固定価格で発電した電力を買い取ってもらえることになっています。
しかも、全量買取制度上は産業用太陽光発電という事業用の優遇を受けられる一方で、
電気事業法では、住宅用と同じ自家用電気工作物に分類されるため、法的な規制がありません。
そのため、高圧・特別高圧と、住宅用のよいところどりのメリットがあるといえます。
また、初期費用も300万円程度から検討することができるため、
比較的ローリスクで始められるのも魅力です。
一方で、仮に50kW弱で導入した場合、発電量は最大年間60,000kWh程度。
売電収入は200万円程度までしか望めないことがデメリットということができるでしょう。
太陽光発電の設置する場所がなくてもできる
さらに、例えば借家住まいで不動産を所有していない方や、マンションやアパート住まいの方、一戸建て居住だけれど屋根に太陽光発電がつかない方、
すでに自宅に太陽光発電を設置したけれど、さらに増やしたいけど不動産をお持ちでない方には、
「分譲型」の太陽光発電がおすすめです。
分譲型の太陽光発電は、広大な土地にディベロッパーが建設したメガソーラーを、
50kW未満ずつ区切って、一区画単位で販売するものです。
土地込みの分譲なので、太陽光発電が存続する限り売電収益を期待することができ、
さらにメンテナンスも一括で対応してもらえるのが魅力です。
土地付きの太陽光発電については、ソーラーパークをおすすめしています。
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