太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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太陽光発電をスマートリフォームするのも手?

太陽光発電のリフォームすべき?
5年以上前に太陽光発電を導入した方の多くが、
今よりもずっと高い価格で、今よりもずっと発電効率の低いシステムを導入していて、
おまけに全量買取制度の恩恵を受けることができず、
最悪なケースでは、導入時に補助金さえももらえなかった時期もあります。

2014年度以降も太陽光発電は、太陽光発電導入支援補助金がなくなったため、
導入時に補助金をもらうことはできませんが、現状2013年度の補助金をもらって導入するのと
大差ない価格で流通していますし、地方自治体によっては、まだ助成しているところもあります。

さらに、同じ面積でも導入できる容量も違ったことから、以前太陽光発電を導入した方の中には、
先走ってしまったなぁと後悔している人が多いのも事実なのです。

太陽光発電載せる代える人が増えています

太陽光発電の導入時期を間違えたなぁという方の中には、
割り切ってシステム自体を交換する人=リフォームする人もたくさん出てきています。

確かに、性能の悪い製品をこれから先ずっと載せ続けて、固定価格買取制度の恩恵も受けられないのであれば、
いっそのこと、システム自体を刷新して、搭載容量を増やし、さらに全量買取制度の適用を受けたほうが得、
と考える人がいるのも無理ないことです。

そもそも、今のように太陽光発電がブームになる前から太陽光発電に関心を示して、
全体的な利益は少ないことを承知で導入に踏み切った先見の明のある方たちなので、
経済的な利益が大きくなる現在の状況をみると、もう一度チャレンジしようと思うものなのかもしれません。

また一方で、まだきちんと発電しているからとか、ローンが残っているからとか、
さらに10年経過したら今リフォームしたことを後悔するかもといった理由で、現状維持を決め込む人もいます。

どちらが正しく、どちらが正しくないというものではなく、
それぞれの考え方によって決めればよいことだと思いますので、それはそれでよいでしょう。

もちろん、過去太陽光発電を導入した人たちは、少なくとも今から太陽光発電を導入する人よりは、
すでに多くの発電量を得ているわけですし、その差を縮めるのは容易ではありません。

時間は非常に大きな武器なのです。

だからこそ、未来の時間を有効に活用するために、リフォームするんだという方もいらっしゃれば、
先に投資した自分たちが一番大きなメリットを得ていると考える人もいるでしょう。

当然、今から見れば過去導入するより今のほうがよいと思うでしょうが、
逆に未来から見れば、今より未来のほうがおトクの可能性もあるわけです。

これからも太陽光発電の発電効率は上昇していくことが予想されるので、
同じ面積でも導入できる容量は、少なくとも今より未来のほうが多くなるのは間違いありませんし、
実発電量も今より未来のほうが多くなっていくことは確かでしょう。

また、導入価格も、未来は今よりももっと安くなっていることでしょう。

そう考えると、すでに太陽光発電を設置してしまっている方は、
これから先もその太陽光発電は電気を作り続けてくれるわけなので、
いま焦って導入するよりも、しばらく待ってみるのも一つかもしれません。

以前導入した太陽光発電を処分するのはもったいないし、
将来また後悔して載せ代えたいと思うリスクがあるからです。

結局これらテクノロジー商品は、常に性能が向上していくので、
いつ導入するかということはイタチゴッコニなってしまいます。

だから、どこかで精神的に落ち着いて考えることも大切になるのではないでしょうか。

一方で、全量買取制度の恩恵を受けて、経済的な観点を優先するのであれば、
今導入してしまうのも、一つの方法ということができるでしょう。

このままでいくか、リフォームするか?

では、経済的なメリットだけを考えるのであれば、
今乗せ代えることと、そのまま現状の機器を保持する場合と、どちらがおトクでしょうか?

10年前に太陽光発電を設置した人の事例で考えてみましょう。

この場合、当時3kWの太陽光発電を導入していたとします。
現在では、4kWの太陽光発電を設置できるとします。

古いシステムでは、年間3,000kWh発電するとして、
載せ代えた場合は4,400kWh発電するものとします。

そうなると、年間1,400kWh発電量で異なることになります。

古いシステムがこれまでに発電した電力量は、3,000kWh×10年=30,000kWh

古いシステムが今後10年間に発電するだろう電力は、想定30,000kWhで、
新しいシステムが今後10年間に発電するだろう電力は、想定44,000kWhです。

10年後トータルで古いシステムが全期間合計60,000kWh、
新しいシステムに交換した場合全期間合計74,000kWh。

当然、交換したほうが発電量は多くなりますが、
その差は、14,000kWhで全量買取制度の適用を受けられることを考えると、
14,000kWh×37円/kWh=518,000円ということになります。

※2014年度設備認定の場合。
太陽光発電システムの劣化は計算に入れないものとします。
また、3kWの太陽光発電が発電する電力は全量自家消費するものとします。

太陽光発電のリフォームを、1kWあたり400,000円でしたとすれば、
4kWの太陽光発電を導入するのに1,600,000円かかることになるため、
少なくとも、向こう10年間のことだけ考えると導入しないほうが得、ということになります。

※年間の利差÷リフォーム費用=リフォーム利回りとすれば、
51,800円÷1,600,000円=3.2%だからです。

※ここで掲載しているのはあくまでも例です。
古い機器の導入時期や状態、新しいシステムの導入価格や差によっては、
必ずしもリフォームしないほうが得、とはいいきれませんので、ご注意ください。

もし、どうしてもリフォームしたほうが得か、それともリフォームしないほうが得かを、検証したい方は、
高確率で優良な太陽光発電の販売店を見つける方法で紹介する業者にシミュレーションを依頼してみてください。

ただし、まだ太陽光発電を導入していない人は別です。

早く導入したほうが得ということができるでしょう。

その理由は・・・・
太陽光発電はいつ設置すべきか?導入時期の決め方wpご覧ください。

太陽光発電をリフォームするメリット|いっそのこと交換する?関連ページ

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