太陽光発電の売電収入だけで生活することは可能か?
売電収入を目的に太陽光発電を導入する方は、基本的には投資が好きな方が多いのではないでしょうか?
投資というのは、種銭を活用してお金を増やす仕組みのことを言います。
昔「金持ち父さん貧乏父さん」という本があり、「不労所得」というのが流行した時期がありました。
不動産投資やネットワークビジネスなどがもてはやされたのです。
実際に、世の中のお金持ちのほとんどの方が何かしらの投資をしており、
投資による不労所得でお金を得て、生活しているのにも関わらず、「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで影響を受けた
ほとんどの人が不労所得で生活することはできず、これまで通り労働収入で生活しています。
それはどういったことが原因にあるのでしょうか?
- 種銭がないことが原因なのでしょうか?
- 才能がないことが原因なのでしょうか?
- 時間が足りないことが原因なのでしょうか?
- 守るべきものがあってリスクをとられないのが原因なのでしょうか?
- 勇気がなくて生活を変えられないのが原因なのでしょうか・
- よい情報に出会えなかったのが原因でしょうか?
- たくさんの投資方法があって選べなかったのが原因でしょうか?
- 投資をやってうまくいかず諦めたのが原因でしょうか?
- うまい話にだまされてしまったことが原因でしょうか?
これらいずれかの原因か、これら複合的な原因によって、不労収入で生活することができなかったわけです。
正確には、これらのことが原因で実現できなかったと、「思い込んでいる」のが原因です。
でも、本当のところは、途中で諦めてしまったことが大きな原因ではないでしょうか?
きちんと目標を設定して、計画し、行動すれば、きっと実現できたはずです。
なぜなら、世の中には実際に不労所得で生活している人がいるからです。
しかし、私がここで言いたいことは、不労所得で生活したいと思った方が実際に不労所得で生活できなかった原因や
どうしたら不労所得をだけで生活できるようになるかなど、不労所得で生活することではありません。
それらは、私のテーマとは異なるものであるからです。
私がここでお伝えしたいことは、太陽光発電から得られる売電収入を得ることで、
不労所得を得て、それだけで生活するためには、どうしたらよいかという一点です。
実際には、いくら仕組みやシステムがあっても、マインドができていなければ、実現できないかもしれません。
それは、宝くじに当選した人が大金を得て、人生を狂わすのと同じかもしれません。
収入に関するマインドにつていは、私の別サイトで解説していますので、
もしよろしければ参照いただけたら幸いです。→人生を豊かに生きる方法
太陽光発電を活用すれば、基本的には売電収入だけで生活できるくらいの収益を得ることは可能です。
ここでは、売電収入だけで生活するために必要になる太陽光発電の容量や価格について解説します。
具体的にいくら売電収入が必要なのか?
太陽光発電は、お金があって、設置場所がありさえすれば、いくらでも売電収入を増やすことができます。
※ここでいうお金があってというのは、現金を所持しているかどうかではなく、
銀行などの金融機関からお金を融資してもらえる場合もお金があるとみなします。
銀行などの金融機関からお金を融資してもらえる場合もお金があるとみなします。
そのため、まずはそもそもいくらお金があれば、普段の生活をすることができるのかを考えることが必要になります。
300万円なのか、400万円なのか、それは人によって違うでしょう。
少なくとも数百万円単位のお金は必要になると思いますので、住宅用太陽光発電では対応はできません。
大規模なメガソーラーを所有するか、中規模な発電所、あるいは低圧の発電所を複数持つか、
規模が明確になったらそれに併せて、投資方法は検討することが必要になるでしょう。
→50kW以上高圧・特別高圧で産業用太陽光発電導入するメリット
→産業用太陽光発電を50kW未満の低圧連係で導入するメリット
しかし、少なくともいえることは、どれだけ必要かという目標額が明確になっていないと、
何をどう検討してよいかわからないので、どうしようもできないということです。
また、ローンを活用して導入する場合は、売電収入から返済額とメンテナンス費用を差し引いた利益が、
その目標額になることが必要になるので、しっかりと計算することが大切です。
100万円収入を得るために必要な太陽光発電の規模
設置場所の条件やパネルにもよりますが、基本的に現在の太陽光発電は、1kWあたり年間で最低でも1,000kWh以上は発電します。性能のよいパネルであれば、1,700kWhも発電するようなケースもあるようですが、
投資というのは、あまりあくまでも収益は低めに見積もることが基本になるので、ここでは1kWhあたり1,000kWh発電すると仮定しましょう。
2014年度に設備認定を受けて太陽光発電を導入した場合は、全量買取制度の買取単価は、
1kWhあたり32円+消費税ということになります。
売上が1,000万円以上になると課税事業者になるので、消費税は関係ありませんが、
売上が1,000万円に満たないよう設計すれば、消費税はそのまま収益になります。
そうなると、今設備認定を受けて導入すると来年くらいからのスタートになるのですが、
収益は控えめにの原則を適用して消費税はずっと8%のままとして計算すると次のようになります。
100万円÷(32円/kWh×1.08)=28,936kWh発電することが必要です。
28,936kWh÷1,000kWh=28.93kW≒29kWの太陽光発電ということができます。
28,936kWh÷1,000kWh=28.93kW≒29kWの太陽光発電ということができます。
太陽光発電の導入単価は、導入規模によっても大きく変わりますし、
パネルのメーカーなどによっても代わりますが、産業用太陽光発電の場合は、1kWあたり20万円台~30万円程度です。
投資の原則は、費用は多めに考えることが大切なので、1kWあたり30万円かかると想定します。
そうすると、100万円売電収入を得るためには、29kW×30万円=870万円の投資が必要ということになります。
経費の計算
先にあげた売電収入100万円は、あくまでも「収入」であって「利益」ではありません。収入から経費を差し引きことで利益が生まれます。
太陽光発電を運営するには、次のような経費が必要になります。
(初期費用や税金は除き、ランニングにかかる費用だけを上げます)
- 点検メンテナンス費用
- 保険代など
- ローンを活用した場合は利息
投資の経費は多めに見ておく鉄則から考えると、メンテナンスと保険代は、売電収入の10%と見ておくとよいでしょう。
そんなにかかることはないと思いますが、念のためです。
そうなると先にあげた売電収入100万円のうち10万円がメンテナンス費用として消えるので、
実質の収益は90万円とみなすことができます。
つまり、現金で太陽光発電を購入する場合は、ランニングの売電収入を90万円得るのに、
おおよそ870万円のお金が必要になるということができます。
そうするとあとは掛け算の問題になるので、答えは簡単です。
収益が300万円必要であれば、300万円÷90万円×870万円≒2,900万円≒96kW
収益が500万円必要であれば、500万円÷90万円×870万円≒4,840万円≒161kW
収益が800万円必要であれば、800万円÷90万円×870万円≒7,740万円≒258kW
収益が500万円必要であれば、500万円÷90万円×870万円≒4,840万円≒161kW
収益が800万円必要であれば、800万円÷90万円×870万円≒7,740万円≒258kW
※もちろん規模が大きくなるほど、もっと投資利回りは大きくなる傾向があるので、
これよりも実際にところは、必要なお金は小さくなります。
次にローンを活用した場合どうなるかというと、先の90万円からさらにローンの返済資金を差し引く必要があります。
そうなると例えば870万円のローンを15年固定で金利3%で組む場合、年間返済額は720,960円となります。
つまり、ローンの場合、100万円の売電収入を得た場合、年間利益は18万円程度になるということになります。
あとはまた掛け算の問題になります。
※ただしこれは、あくまでもフルローンの場合になりますので、ローン金額、金利、支払い期間によって、
大きくこの計算は変わってきますが、これもまた収益は最小の場合で考えます。
収益が300万円必要であれば、300万円÷18万円×29kW≒483kW≒1億4,490万円(ローン金額)
収益が500万円必要であれば、500万円÷18万円×29kW≒805kW≒2億4,150万円(ローン金額)
収益が800万円必要であれば、800万円÷18万円×29kW≒1,288kW≒3億8,640万円(ローン金額)
以上のようになります。
つまり、これだけローンを組むことができれば、種銭がなくても、最低でも20年間は、
不労所得だけで生活することができるということができます。
ただし、ローンも無条件にいくらでも借りられるわけではありませんので、
実際にどうやっていくら現金を準備して、いくらローンを借りるかはご自身で考えることが必要になるでしょう。
あくまでも参考までに考えて頂けたらと思います。
太陽光発電投資を検討している方は、次のページも参考になります。
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