太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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太陽光発電の性能はどんどん向上しています

陽光発電は、時代のエネルギー源の中心を担うものとして非常に大きな期待をされているため、
産官学共同で研究がなされ、ものすごい勢いで性能が向上しています。

それは、同じ面積でより多く発電させるための発電効率の上昇だったり、
暑さに弱いという弱点を補うための新素材の開発だったり、
どんなところでも設置できるように機能を改善されたり、
設置場所の負担にならないように軽量化がなされたり、
より弱い光をも電力に変換できるよう集光能力を上げることだったり、
効果的に光を吸収できるよう光を追尾する仕組みだったり、
太陽光パネルの表面が汚れて発電量が低下するのを防ぐコーティング材だったり、

実にさまざまな分野で研究開発が日夜行われています。

さらに価格はどんどん下がっているので、太陽光発電は導入するメリットが大きくなっているわけです。
→参考記事:太陽光発電はいつ設置すべきか?導入時期の決め方

ここでは、向上する太陽光パネルの最新情報を解説しました。

太陽光発電の性能向上と現状

太陽光発電の性能向上というと、太陽光パネルの性能向上だけを思い浮かべますが、
上記のように、さまざまな形で発電量が多くなるように工夫がなされています。

太陽光パネル自体の性能向上≒発電効率の改善や素材の改善、弱点の克服などは、
導入時期に市場に出ているかどうかが問題になりますが、それ以外の仕組みであれば後付で対応することもできます。

より性能のよいパネルは、開発されても量産されて市場に流通するようになるまでには、
最低でも5年程度の時間がかかるため、ここで紹介しているものは、すぐには購入の選択肢としては
上がってくることはないでしょうし、新商品は数年は価格が高いため、費用対効果が悪いです。

そのため、現状はいまある商品の中からもっとも費用対効果が高いものを選ぶのがベストですが、
10年後、20年後に、増設したり、最終的には交換したりする際に希望として知っておくとよいでしょう。
太陽光発電で費用対効果を最大化する方法参照ください。

現状の太陽光発電で市場の中心となっているのは、単結晶シリコンを素材としたパネルで、
アメリカサンパワー社製のOEM供給を受けている東芝製パネルが世界最高の発電効率(201.%)を誇ります。
発電効率世界No.1|東芝太陽光発電の実力のヒミツ

しかし、単結晶シリコンモジュールは、暑さに弱いという弱点があるため、その弱点を補いつつ、
発電効率のよさも取り入れたパナソニックのハイブリッド型HITも大ヒットしています。
発電量トップクラスのパナソニック太陽光発電HITシリーズ

そして、発電効率は悪いですが、耐久性が高く、暑さに強い新素材CISを使った
ソーラーフロンティア製太陽光パネルは、産官学共同開発で生まれ、安価で実発電量が多いと評判です。
実発電量No.1!ソーラーフロンティアは稼ぐ太陽光発電

さらにこれらは、それぞれの特徴を活かしながら独自の発展をしています。

新素材中心で発電効率の世界基準を向上させています

例えば、シャープは、集光型化合物3接合太陽電池セル(レンズを使って光を集めた化合物型)で、
現在世界最高水準となる発電効率44.4%を達成しているといわれています。(2013年)

もちろん製品化はまだまだ先のことになると思いますが、今後が期待されています。
→参照:シャープホームページ

また、東芝も単結晶モジュールをOEM供給してもらうだけではなく、新素材の開発を急いでおり、
CIGSパネルで世界最高レベルのエネルギー変換効率、20.7%を達成したと報じています。(2013年)

こちらは、2年後の技術の確立を目指しているとのことで、製品化は早ければ3~5年後になるかもしれません。
→参照:東芝ホームページ

パナソニックHITもさらなる研究開発が進んでおり、これまでの技術の延長線上のハイブリッド型で、
世界最高変換効率となる25.6%を研究段階で達成したとのことです。(2014年)

これもうまくいけば、数年内に市場に流通するかもしれません。
→参照:パナソニックホームページ

ソーラーフロンティアも負けていません。CISモジュールで20.9%を達成しています。(2014年)

こちらは、量産現場で即搭載したい意気込みを見せているので、2.3年以内に市場に流通することでしょう。
→参照:ソーラーフロンティアホームページ

このように太陽光発電は、どんどん進化しています。

ここでは紹介しきれませんでしたが、太陽光を自動追尾する仕組みや、液体型の太陽光発電など、
じつにさまざまな取り組みがなされており、今後活用の幅が広がることは間違いないでしょう。

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