太陽光発電には、メリットもあれば、デメリットもあります。
メリットとデメリットという観点からまとめていきたいと思います。
必ず「よいところ」があれば、「悪いところ」もあるのが、本当のところで、
太陽光発電についても同様のことが言えます。
欲しいもの、好きなものをクローズアップした時には、ついつい人はメリットばかりに目がいってしまい、
デメリットを過小評価してしまうものです。
逆に批判的な立場をとっているときには、ついついデメリットやリスクばかりに目がいってしまい、
それらがごく小さなものであったとしてもメリットを全否定してしまうようなことにもなりかねません。
要するに大切なことは、フラットな目で、中立の立場から物事の真実を見るということです。
そういう観点から、ここでは、きちんとメリットとデメリットを、長期的・本質的・客観的な立場から、
分析してまとめてお伝えすることを意図しています。
日本住宅性能検査協会の公式ガイドブックには、5つのメリットと3つのデメリットが記載されています。
1.環境面のメリット(エネルギーとしてのクリーン性、非枯渇性)
2.コストメリット(経済性)
3.緊急時の有効活用(非常用電源機能)
4.電力需要の抑制効果
5.送電ロスの抑制
1.比較的高額な設置費用
2.発電量の不安定さ
3.発電コストの高さ
基本的には以上の原則に則りながら、私が個人的に太陽光発電アドバイザーとして活動する中で、
体験した知識をベースに少し膨らませてカテゴリわけを再編して、最終的には、
8つのメリットと5つのデメリットという独自の形態でお伝えしたいと思います。
詳細は、以下の記事一覧からご確認下さい。
太陽光発電の特徴記事一覧
太陽光発電は、太陽光エネルギーを活用して電気を作る仕組みです。その過程で、一切の副産物を出すことがありません。したがって従来の発電方法だと、例えば火力発電では二酸化炭素などの温室効果ガスの排出、原子力発電だと使用済み核燃料などの放射性物質の排出することが伴いますが、太陽光発電の場合そういった副産物を排出することなく電気を作られます。※参考:エネルギーを作るために排出されている二酸化炭素の量推移出典...
太陽光発電を導入することで、電力を作り出すことができるようになります。作られた電気は、まず優先的にあなたの家庭の中で使用されて(自家使用)、さらに余った電気=余剰電力は、電力会社が買い取ってくれます(売電)。つまり、太陽光から電気を作り出すということで、1.作られた電力の自家使用による節電利益2.余剰電力買取による売電収入という利益以上の二つの経済的なメリットを得ることができるということになります...
太陽光発電は、太陽光が照射される限り電力を生産し続けます。東日本大震災以来、東北地方を中心に太陽光発電を導入する機運が高まっているのは、ライフラインを断たれて生活困難に陥った苦い経験があるのが理由の一つでしょう。地震などの自然災害で停電しても、太陽光が照射されれば、太陽光発電は電気は作られません。→現実に、今回の東日本大震災で、火力発電や原子力発電は停止しましたが、ストップした太陽光発電はなかった...
太陽光発電のメリット1:エネルギーのクリーン性と同様に、太陽光発電は発電時に太陽光エネルギー以外、何も使用することなく電力を作ることができます。つまり、電気の原料を全く必要としないわけなのです。現在の日本で考えたらメインの発電方法は火力発電ですので、電気を使うたびに、石油や石炭などの化石燃料を消費することになります。太陽光発電は、太陽光が出ている限りは発電し続けますが、火力発電で化石燃料を使用する...
2011年夏のことを覚えていますか?東日本大震災が起こって、全国の原発がすべてストップして、東京近郊では計画停電が実施されるくらいに、全国的に電力不足が叫ばれ、節電ニーズが圧巻しました。この動きは、原発依存の多い電力会社の管内であるほど強く、エアコンの温度から照明の照度まであらゆる点で節電する人が、非常に多くなったことも記憶に新しいことと思います。そんな電力の需給バランスが崩れている時に、太陽光発...
通常発電所で作られた電力は、分電所を経由して、送電線を通って、自宅へと運ばれてきて消費します。その間、何十キロという長い道のりを電気は旅してくるわけで、送電線を通っている間に、当然のことながら一部電気が失われます。それを送電ロスといいます。【参考:送電ロスはどれくらい?】出典:環境ビジネスオンjp以上のように、現状の送電線の状態で約7%、送電線の容量を倍にすると3.5%のロスがあるということです。...
太陽光発電のメリット7番目は、あまり一般的には知られていないし、こんなによいことがありますよ!と声高に叫ばれているものでもありません。むしろ、こんなメリットがあったとは、と使ってから気づく人がいたり、もっというと、実際にこの恩恵を受けているにもかかわらず気づかない人もいるくらいの非常にわかりにくメリットでありながら、非常に大きな利益を与えてくれることです。太陽光発電を導入すると形状はいろいろとあり...
太陽光発電は、全量買取制度という国からの支援をもらうことができる仕組みです。固定買取制度(いわゆる全量買取制度)という国が定める制度でありながら、実際に財源は、電気の使用者たる個人や法人ということになっています。再生可能エネルギー賦課金として、すべての電気利用者に課金されているものです。【再生可能エネルギー賦課金のはこのように課金されています。】現在の日本では、一家庭あたり、数百円程度ですが、先に...
太陽光発電は、他の発電方法に比べて、設定場所の制約が非常に少ないのが特徴です。太陽光発電は、太陽光が照射されれば発電するため、太陽光が照射される場所であれば、一部を除き、基本的にどこでも設置することができます。パネルの発電効率は、一定であるため基本的には場所がどれだけ手狭な場所でも一応設置することはでき、また逆に広ければ広いほど、多く導入することができます。※ただし、利益になるかどうかは、別の話で...
太陽光発電は、確実にあなたのお宅の光熱費を削減してくれます。なぜなら、太陽光発電システムは、電気を発生させるシステムであり、太陽光が照射されれば、確実に電気が作られるように出来ているからです。そして、それはメーカーによって最低でも10年間は保証されることになります。(メーカーによっては25年まで保証しているところもあります。)作られた電力は、まずは自家使用され、余った分が売電される仕組みになってい...
あなたは、昔ながらの古い家に住んだことはありますか?新しい木造住宅や、マンションに住んだことありますか?私は、古い家にも、マンションにも、築10年以内の新しい一戸建てにも、どれにも住んだことがあります。千葉県では、鉄筋コンクリートのマンションに住んでいて、冬でも暖房がいらないくらい、非常に暖かな毎日を送っていました。千葉県が比較的暖かい気候にあることも理由のひとつですが、それでも最低気温が0度くら...
太陽光発電が直接及ぼすメリットではありませんが、ここでは番外編としてまして、家族が喜ぶというメリットについて解説したいと思います。「太陽光発電の直接のメリット」ではないというのは、太陽光発電を導入することで、直接的な効果として得られることではないということです。太陽光発電は、太陽光が照射された結果電気が発生するというシステムです。その電力を自家使用することで電気代が節電になったり、買電量が減ること...
太陽光発電を導入する人が増えて、あなたも導入しようかどうか検討するために、当サイトを訪問してくださったのだと思います。では、実際に導入するとどれだけメリット=利益を得ることができるのでしょうか?また、どうやって計算したらよいのでしょうか?そして、事前に予測するためには、どうしたらよいのでしょうか?太陽光発電を導入するとどれだけのメリット=利益を得られるかを計算する方法を解説したいと思います。太陽光...
太陽光発電を導入しようとすると最低でも100万円程度は初期費用が必要になります。導入する規模にもよりますが、職人さん数人がまる2日かかりで設置工事をするので、当然どれだけ規模が小さくても一定以上の初期費用はかかってきます。一般的に太陽光発電の工事費込の価格がおおよそ30~40万円程度であり、一般家庭で使う電力を補うのに必要な太陽光発電設備が3~4kW程度なので、最低100万円程度は最初にお金がかか...
一般的に太陽光発電は、発電効率が悪いのがデメリットと言われています。実際に、現在最も発電効率がよいとされるパネルを見ても、東芝製のもので、変換効率が20.1%と言われています。そもそも発電効率は何かというと、照射される太陽光エネルギーのうち、何%を活用できる電気というエネルギーに変換することができるのかという数値で、先ほど出した東芝製の太陽光パネルの場合、受けた太陽光エネルギーのうち、条件が完全に...
太陽光発電は、太陽光エネルギーを太陽光パネルの内部にあるシリコンが受け取ることで電力を発電するシステムです。そのため太陽が照射されている間しか発電することはなく、次のような場合にはほとんど電力を発電しません。夜間雨や雪の日曇りの日(雲の厚さによって発電量は異なる)日陰になっているとき(日陰でも乱反射で多少は発電します)【参考:天候別発電量の違い】出典:中部電力HP・メガソーラーの発電量データより【...
太陽光発電はメンテナンスフリーです!一度設置してしまったら、何もすることはありません。ただひたすら日光が照射される限り電気を発電し続けます。ほんの数年前まで、訪問販売中心にこのようなうたい文句で太陽光発電は紹介されていました。ところが、本当はメンテナンスフリーどころか、太陽光発電はしっかりとメンテナンスをして、長持ちさせたほうがよりメリットが大きくなる商品なのです。実際、太陽光発電所ネットワークの...
※この記事は、2013年度に書いた記事です。2014年度案の定、太陽光発電導入時の補助金は、廃止になりました。そのため、2014年度以降は以下の内容は適用されなくなっています。補助金や全量買取制度についての詳細は、補助金情報にてご確認ください。ただし、だからといって2014年度以降に太陽光発電の導入にメリットが減ったわけではありません。補助金が打ち切りになるくらい導入相場が安くなっているからです。...
太陽光発電の導入を検討している方にとって、どうしても外すことのできない問題としてあげられるのが、設置場所の面積の問題です。例えば、10kW以上のパネルを設置して、産業用太陽光発電の認定を受けようとしたとしても、そもそも10kWの太陽光発電を設置できるだけの面積を所有していないと絶対に設置は不可能です。このように、太陽光発電はどうしても設置場所の面積が、導入できる規模や導入方法に大きな影響を与えてき...
太陽光発電を導入する際には、最低100万円以上の金額を、初期費用として投資する必要があります。その見返りとして、毎月の電気代が減ったり売電収益を得たりすることができますが、10年程度の長い期間を活用して、最初にかかる経費を回収していく必要が出てきます。例えば、4kWの太陽光発電を導入すれば、設置場所の条件やメーカーによっても異なりますが、相場では、概ね120万円~160万円の間位費用として出費しな...
太陽光発電を導入する際に必ず必要になる機器がパワーコンディショナーです。パワーコンディショナーは、太陽電池で作られた直流の電気を交流に変換する装置で、パワコン内部の制御装置や交流の電力から、高周波の電磁波を発します。電磁波の人体に与える影響というのは、実は厳密にはわかっていません。というのも、電磁波というもの自体の存在がわかってからそんなに歴史がないことと、実際に、今のように電磁波が日常生活にあふ...
出典:関西電力HPより太陽光発電を導入する目的の一つに、発電した電力を売電することによる収益を得ることがあります。住宅用の場合、太陽光発電のよって作られた電力は、まずは自家使用されて余剰分が電力会社に売電されることになります。蓄電池を導入していなければ、作られた電力は留まることができないので、常に自家使用されているか、売電されているかのどちらかになります。そのため、自家使用して余った電力が、売電さ...