太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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太陽光発電は、メンテナンスフリーではありません。

太陽光発電はメンテナンスフリーです!

一度設置してしまったら、何もすることはありません。

ただひたすら日光が照射される限り電気を発電し続けます。

ほんの数年前まで、訪問販売中心にこのようなうたい文句で太陽光発電は紹介されていました。

ところが、本当はメンテナンスフリーどころか、
太陽光発電はしっかりとメンテナンスをして、長持ちさせたほうがよりメリットが大きくなる商品なのです。

実際、太陽光発電所ネットワークの調べによると実に30%の確率で、
太陽光発電システムのいずれかの箇所に不具合が生じていることがわかります。

また、不具合が起こる場所のトップはパワーコンディショナーです。

太陽光発電の故障
出典:太陽光発電所ネットワーク会見資料より

太陽光発電システムも機械です。


パネルはシリコンがメイン素材として簡単な構成で作られていますが、長く電気を発電しつづけるためには、
きちんと発電量をチェックして異常がないか観察し、問題が起こったら適切な対応をする必要もありますし、
そもそも4年に一度程度はメンテナンスして未然に問題が起こらないように対応することが大切です。

当然、メーカー保証が最低でも10年はつくので、トラブルが起こっても設置後10年以内であれば、
無償で修理交換してもらえるケースがほとんどですが、修理や交換している間はどうしても機会損失が生じるため、
できるだけトラブルは避けることがよいと思います。

ちなみにあえて太陽光発電のデメリットの4番目として、メンテナンスの必要性を記載しましたが、実はそんなに手間なことではありません。

販売店によっては、無償で10年、20年と点検してくれるところもあるくらいです。

また、逆に自分でメンテナンスするといっても屋根に登るのは非常に危険になるため、基本的には販売店にお願いすることになり、導入前に定期点検とメンテナンスについてのサポート体制を聞いておくことが大切になります。

もちろん、自身で対応することも可能ですが、屋上でのパネルの目視等、高所での作業も必要になることから、
危険を伴うことなので、専門家の力を借りてメンテナンスをすることがベストと言えるでしょう。

基本的にすべきことは、以下の点です。


太陽光パネルの清掃
汚れが付着していると発電量が落ち、故障の原因となる。
基本的には、汚れにくく万が一汚れても雨などでキレイになりやすいように設計されていますが、例えば鳥の糞などが付着して乾き、
洗浄しないと取れないということもあります。

発電量を観察して、効率が落ちていないか確認
もし、発電量が低下しているようだと何かしらの問題が生じている可能性があります。
その場合は、いち早く対応することが、被害を最小限にするために大切になるので、マメに観察することをおすすめします。

太陽光発電は、実際に故障しにくいシステムではありますが、それでも屋外に設置するものですのでトラブルが起こることも十分想定されます。

よりよい太陽光発電ライフを送るためにも、メンテナンスはしっかりと実施することをおすすめ致します。

参考:太陽光発電システム保守点検ガイドライン
10kW以上50kW未満の太陽光発電では、保守点検のガイドラインが定められています。

50kWを越す場合は、自家用電気工作物となり法定点検が定められていますが、
それ未満の一般用電気工作物は、点検等の法的義務がないため、一般社団法人太陽光発電協会がまとめたもので、
10kW以上の産業用太陽光発電で、50kW未満の法定点検が必要ない場合に推奨したものです。

これは、義務ではないのですが、よりよい太陽光発電ライフのために推奨されるものです。

10kW以上の規模になると事業用としてみなされるため、事業責任を全うするという意味で、
太陽光発電協会がガイドラインを定めていますが、一般家庭においても参考にすることはできると思います。

この中で、日常点検を月に一度、定期点検は4年に一度行うことを推奨しています。

日常点検としては主に外観に以上がないかを目視で確認する程度になっています。

家庭用の場合は、発電量をチェックする程度でよいでしょう。

4年に一度の定期点検項目は、以下の通りです。
  • 太陽光モジュールの目視点検
  • 接続箱の内外の目視点検
  • 接続箱の電圧等を測定して異常がないかをチェックする
  • パワーコンディショナーの目視点検
  • パワーコンディショナーの電圧等を測定して異常がないかのチェックをする
  • 運転スイッチのON/OFFテスト
  • 自立運転モードの確認
  • 表示部分の動作確認
  • 発電量の確認・メーターチェック

業者に依頼してチェックしてもらうようにしましょう。
異常がなければ、そんなに時間のかかくるものではありません。

このように、太陽光発電は販売業者と密に関わることで、長期的に運用されていくものなのです。

また、配線不良等、初期工事の不良によるトラブルも少なくありません。

これは、完全に販売店と工事施工会社の技術や経験不足等、施工責任になります。

そのため、十分な技術を持った販売店を選ぶ必要が出てくるわけです。

【参考】高確率で優良な太陽光発電の販売店を見つける方法



太陽光発電のデメリット4:メンテナンスが不可欠関連ページ

太陽光発電のメリット1:エネルギーのクリーン性
太陽光発電のメリットの1番目は、環境面の利点でエネルギーとしてのクリーン性と非枯渇性です。太陽光エネルギーを電気に変える仕組みなので、二酸化炭素などの副産物を一切排出することなく、また地球資源を一切使用することなく電気を作り出すことが可能なのです。
太陽光発電のメリット2:経済的な利益
太陽光発電を導入することで得られるメリットの2番目は、経済的な利益を得られるということです。すなわち電力を発電することで電気を電力会社から購入する量が減り、売電することで収入源にもなるということです。
太陽光発電のメリット3:非常時の緊急用電力源となる
太陽光発電を導入することで得られるメリットの3番目は万が一停電になった時でも太陽光が照射される限り電力が生産され続けることです。地震などの自然災害が起こった時に、とてもに頼りになる非常時の緊急用電力源となるのです。
太陽光発電のメリット4:地球資源の保全
メリット1が地球環境の保全だとすれば、このメリット4は地球資源の保全ということができます。太陽光エネルギーのみで電力は発電する太陽光発電は、現代社会で生活する上で必須の電気をどんな資源も使わずに発電することができる非常に優れた技術であることが言えます。
太陽光発電のメリット5:電力市場全体の節電に貢献できる
太陽光発電のメリット5番目は、自家発電した電力を使用することで、主に夏場を中心とした電力需要が高い時期の節電ニーズに貢献できることです。
太陽光発電のメリット6:送電ロスがなくなる
電力会社から電気の使用場所までの送電線上で、長い距離運ばれてくる間に電力は10%くらい失われます。それを送電ロスといいます。太陽光発電は自宅で作られるため送電ロスをなくすことができます。
太陽光発電のメリット7:使用電力の可視化で10%節電になる
7番目のメリットは、あまり注目されていない太陽光発電の効果なのですが、電力の発電、使用量が可視化することで、意識的に節電するようになり、平均で10%も電気の使用量が減るというものです。
太陽光発電のメリット8:今なら高額な補助金が助成される
太陽光発電は、今導入すれば最低でも導入価格の1割程度の補助金をもらって始めることができ、さらに向こう10年間電気利用者から援助してもらいながら設備を維持管理できるという大きなメリットがあります。
太陽光発電のメリット9:設置場所を選ばない
太陽光発電のメリットの9番目は、設置場所を選ばないということです。現在の設置場所のメインは、屋根ですが、更地や倉庫の上、カーポートの上など、多種多様な場所に設置することができます。もしかしたら、あなたが持っている場所で、思いもよらないところに設置できたりするかもしれません。
太陽光発電のメリット10:光熱費を削減できる
太陽光発電を導入することで、間違いなく光熱費を削減することができます。なぜなら、太陽光発電は太陽光が照射されれば電気を発電するからです。ここでは、どれだけ削減できるのか、解説したいと思います。
太陽光発電のメリット11:遮熱効果で冷暖房費を節減できる
太陽光発電を屋根に設置すると、夏は日差しを防ぐ遮熱効果で2階室内の温度の上昇を抑えることができます。逆に冬は、室内の暖かい空気が、室外の冷たい空気と交わらことで、気温の下落を防ぐことができます。このようにして、冷暖房費を抑制することにつながるのです。
太陽光発電のメリット番外編:家族が喜ぶ
ここでは、一般的な太陽光発電のメリットの番外編としまして、直接的に太陽光発電がもたらすわけではない、副次的なメリットを紹介したいと思います。それは、家族が喜ぶということです。
太陽光発電のメリット(利益)を計算する方法
太陽光発電を導入した際に、どれだけメリット=利益がでるかを計算する方法を紹介します。見積もりとシミュレーションを取得することで、簡単に想定利益を計算することができるようになります。
太陽光発電のデメリット1:初期費用が高額
太陽光発電を導入することのデメリット1番目は、初期費用が高額であることがあげられます。1kW最安値で30万円程度なので、一般家庭ではおおよそ100万円程度は初期費用がかかる計算になります。
太陽光発電のデメリット2:発電効率が悪い
一般的に太陽光発電は、発電効率が悪いと言われています。これは、受け取る太陽光エネルギーを電気に変換できる割合が低いことを意味していますが、だからといって必ずしも損をするという性質のものではありません。
太陽光発電のデメリット3:発電量が不安定なこと
太陽光発電は、太陽光が照射されている時には発電しますが、夜だったり、曇っていたり、影になったり、日が射さない時には発電することがありません。そのため、発電量が周辺環境や天候に大きく左右されてしまい不安定になるということがデメリットとして言われています。
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太陽光発電の5つの基本的なデメリットの5番目、補助金が打ち切りになってしまう可能性があることについて、解説していきます。
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太陽光発電のデメリットとしてあげられるものの6番目として、太陽光発電を設置する際に、一定以上の面積が必要になるということがあげられます。10kW以上だとさらにその条件は厳しいものとなってきます。ここでは、設置場所の面積の問題について解説したいと思います。
太陽光発電のデメリット7:今あるお金が減る未来への投資
太陽光発電は、今あるお金を投資して、将来のリターンを得るという側面を持っています。結果、今使えるお金は減ってしまうというデメリットがあるのです。ここでは、必要となる初期投資の考え方をまとめています。
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太陽光発電を導入する際に、必ず導入する機器の一つパワーコンディショナーは電磁波を発します。電磁波が人体に与える影響は、根本的にはまだわかっていな部分があるので、ひとつのデメリットと捉えて対策することが必要です。
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太陽光発電のデメリットの9番目は、パワーコンディショナーの出力抑制・電圧抑制機能により、売電量が減少する可能性があることです。あまり聞きなれない言葉ですが、リスクとして大いにありうることですので、しっかりと抑えて頂けたらと思います。