太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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屋根への取り付け、施工方法~状態や強度を確認します~

陽光発電は、どのようにして屋根に設置されるのでしょう?

屋根は、住宅において雨露をしのぎ強い日差しから家を守り、外気と屋内をわける極めて大切な機能を持っています。

大黒柱とならんで、住宅にとってもっとも大切な場所のひとつといってよいでしょう。

太陽光発電は、そんな家にとって急所ともいうべきとても大切な屋根に太陽電池を設置するものなので、
本当に大丈夫なのかと不安に思われる方もいらっしゃるでしょうし、どのような施工方法で設置するのかを気になる人も多いでしょう。

ここでは、太陽光発電の実際の施工方法について簡単に解説しました。

屋根材によって異なる設置方法

太陽光アレイを屋根に設置する方法は、かわらの種類や屋根の葺き方などによる屋根材の違いによって変わってきます。

金属製の屋根など、一部の素材では、設置ができないケースもあります。

アレイを固定する方法としては、屋根のうちの一部を固定器具の取り付けられた専門かわらに交換して、アレイを支える桟を固定する方法、
瓦を取り外して、固定器具を取り付け、アレイを支える桟を固定する方法などがあります。

いずれにせよ、基本的には屋根の一部の垂木と呼ばれる桁に取り付けることになります。

スレート葺き屋根のの場合には、アレイを取り付ける支持金具を屋根にネジで固定します。

十分な強度があるかを確認すること

仮に4kWの太陽光パネルを設置する場合、重量は300~400kgにもなります。

300kg~400kgというと、大人が5~7人も乗っているほどの重量になるため、
屋根が本当にその重量に耐えられるのかを調査することが必要になります。

しかも、ただ乗っているだけではなく、風や雨や雪にさらされ、台風の時には最大で風速40mもの力が加わった際にどうか、
という点なども考慮することが必要になり、併せて、きちんと固定できるのかを確認することも必要になります。

特に築年数が古い住宅などでは、より慎重に検査されることが求められます。
※そもそも築年数が一定以上古い場合は、メーカーから設置許可が下りない場合があります。
太陽光発電メーカー毎に異なる施工基準とは?参照ください。

そのため、場合によって太陽光発電を取り付けする前に、補強・補修工事、リフォームをすることが必要になる場合が出てきます。

施工方法とメーカー保証
先にもお伝えしたとおり、太陽光発電メーカーによって設置基準があるため、万が一基準を満たさない状態で設置すると、
メーカー保証を受けられなくなりますし、販売店は大丈夫と言ったとしても、販売店が潰れてしまったら、誰も責任を取ってもらえなくなります。

したがって、もしメーカーの設置基準を満たさない状態で太陽光発電を載せる場合は、仮に販売店が保証しますよと言ったとしても、
販売店が責任を負えなくなる可能性もあるわけなので、自己責任になるということを心にとどめておいてください。

しかし、本当に優良な販売店は、決してメーカーの設置基準を満たさない状態で、太陽光発電を設置しようなどとはいいません。

そういう意味では、やはり太陽光発電の販売店選びは極めて重要ということができるでしょう。

※要するにメーカーの設置基準を満たさない状態で、販売店が設置しましょうということは、
太陽光発電の工事自体の責任を販売店が放棄して、施主に無理やり負わせるようなものということができるわけです。

以上のことから、何よりも大切になることは、太陽光発電の設置方法を考える前に、
しっかりとした現地調査、屋根の調査をすることということになります。

優良販売店と取引しよう
そして、最新の注意を払って聞いていただきたいのが、
残念ながら一部販売店は、メーカーの基準準を守っていないということです。

決して特別なことではなく、日常的にそういった業者があって、平然としているわけです。

最悪な販売店では、メーカーへ嘘の設置報告をして保証書を取得するところもあります。

そんな虚偽の申告によって発行された保証書は効力を持たないため、
最終的に施主に責任が回ってくることになります。

どうして、メーカー基準を満たさない状態でも施工してしまうかというと、次の2つの理由からです。

  1. 売上がどうしても欲しい
  2. 設置基準を満たさなくてもとりあえず大丈夫だと誤認している

このうち1.の売上がどうしても欲しいからメーカー基準を満たさなくても施工してしまおうとする業者は、
明らかに悪徳業者であり、多くの人がそのことを知れば拒絶することができるでしょう。

もちろん、悪徳かどうかを見極めないといけないので、そこが大変なポイントにはなりますが。
※一概に見極めるのは困難であるため、最初から悪徳業者でないところと付き合う必要があるわけです。

また、ある面さらに性質の悪いのは、2.の「大丈夫だと誤認している」場合です。

このケースでは、販売店は悪気がないケースが多いです。

先にもお伝えしたとおり、太陽光発電メーカーによって設置基準が違うため、
あるメーカーでは設置不可の場合でも、別のメーカーでは設置可能な場合があります。

ある程度太陽光発電の施工になれてきた業者さんの場合だと、メーカーAだと設置可能な場合で、
メーカーBだと設置不可となり、施主がどうしてもメーカーBを気に入っている場合、メーカーAだったら大丈夫なのだから、
メーカーBも実質的には大丈夫だろう、と判断してしまうケースがあるわけです。

当然その場合は、メーカーの保証対象外になるのは承知のうえで、
万が一の場合は、販売店で保証してあげようなどと思ったりするわけです。

そして、そもそもその万が一もあまり起こらないだろうと判断するのです。

しかし、太陽光パネルは工業製品であり、常に屋外の劣悪な環境下にさらされるわけで、
いつかは問題が生じてしまう可能性はある上に、販売店が常に存在するとは限らないのです。
※統計によるとおおよそ20%が何らかのトラブルにあうと言われています。

企業は設立されて80%が10年以内に倒産するのが統計学上証明されているのです。

そんな事実に目をそむけて、「とりあえず今大丈夫だから大丈夫」「今の状態がずっとつづく」というような、
リスクを無視した楽観的な意見に絶対に振り回されないように注意しましょう。

特にこの場合は、販売店が親身にアドバイスしてくれたり、あなたの意見をなんとか尊重しようとしたり、
とてもある面「よい販売店」であることが多いので、なかなか断りにくいものです。

しかし、私からすれば、短期的な観点でよければよいという考え方が、そもそも間違っているので、
長期的な利益のために、あえて厳しい選択をすることができない2.のケースの販売店も「悪徳業者」だと思います。

大切なのは、「事実」であって、見せ掛けの「優しさ」ではないのです。

以上のことから、業者をしっかりと見極めること、そもそもよい業者としかつきあわないという決心で進めていきましょう。

【屋根材別設置方法の具体例】

和瓦への設置

  1. 支持金具を取り付ける位置の瓦にマーキングする
  2. 支持金具の位置に防水シートを貼る
  3. 補強板を垂木にビス止めする
  4. 支持金具をビスで固定する
  5. 支持金具が当たる上段の瓦の縁を削る
  6. 瓦を元に戻す
  7. モジュールを取り付ける

平板瓦への設置

  1. 金具取り付け位置の瓦を外し、防水シートを貼る
  2. 補強板を取り付け、その上に支持金具を固定する
  3. 金具取り付け位置の瓦の縁を削る
  4. 瓦を元に戻す
  5. モジュールを取り付ける

化粧スレートへの設置

  1. 金具取り付け位置を墨出しする
  2. 金具の取り付け位置に下穴をあける
  3. 下穴にコーキング剤を注入する
  4. スレートの間に防水シートを挿入する
  5. ビスで金具を固定する



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