変換効率が高い太陽光発電≠大きなメリット
一般的に太陽光発電は、変換効率が高い製品ほどメリットが大きくなると思っている方が多いです。
確かに変換効率が高いということは、ある条件下においては、発電量がその分大きくなることを意味しています。
しかし、同時に変換効率という指標は、ある条件下においての理論値であって、
実際に導入した際に、もっとも多くの発電量を確保できることを示したものではありません。
ただ、変換効率が大きいパネルほど、パネル一枚あたりの公称最大出力は多くなることから、
限られた面積で、より大きい容量を設置したい場合などでは、有効になることが多いです。
※例えば、変換効率が20.1パーセントの東芝だったら、10kW以上の産業用の適用を受けられるけれど、
変換効率が19.1パーセントのHITだったら9.5kWしか載せられず住宅用になるケースなどです。
実際には、HITのほうが多く発電するとしても、産業用の適用を受けることができないため、
もし産業用が希望という方でしたら、東芝を選ぶことが優先になることもあります。
変換効率が19.1パーセントのHITだったら9.5kWしか載せられず住宅用になるケースなどです。
実際には、HITのほうが多く発電するとしても、産業用の適用を受けることができないため、
もし産業用が希望という方でしたら、東芝を選ぶことが優先になることもあります。
変換効率の基準となるある条件下とは
太陽光発電の変換効率は、世界共通の条件の下で測定されます。条件が異なれば、当然変換効率は変化するため、比較することができなくなるためです。
世界共通の条件は、「基準状態=STC」と呼ばれています。
基準状態とは、「エアマス1.5、25℃、1kW/平方メートル」を指します。
エアマス1.5は、太陽光のスペクトルで、。簡単に言うと太陽光の照射条件で日照強度と置き換えることができます。
25℃は、パネルの温度、1kW/平方メートルは日照量に関する基準ということができます。
実際に太陽光発電を設置すると、太陽光が照射されるとパネルの温度は上昇し、
春先でも50℃、夏場では最大で80℃くらいまで高温になります。
また、地域によって日射強度や日照量は大きく変わってきます。
そんなさまざまにある設置環境下では、基準状態=STCにおける発電効率は、
ひとつの尺度程度でしかないことが想像つくと思います。
どのように選ぶのがよいか?
現在、もっとも発電効率がよいパネルは、シリコン系の単結晶モジュールです。→2014年度現在の市場に流通している素材では、東芝の20.1%が世界最高です。
単結晶モジュールは、発電効率がよくて耐久性も高いことから、これまで太陽電池の素材の主流でした。
一方で、価格が高価で高温時に発電効率が大きく低下するというデメリットも持ち合わせていました。
パナソニックHITは、そんな単結晶モジュールのよさを持ちながら、
短所を補うためにアルファモスを使用したハイブリッド型として人気があります。
また、次世代型の太陽電池素材CISモジュールを主力してしているソーラーフロンティアは、
高温時の耐性が高いことから、発電効率自体は13~14%程度ですが、
実発電量でさまざまな地域で、HITや東芝の単結晶モジュールを上回る実績が報告されています。
【産総研HPより】
一方で、東芝製単結晶パネルはSTC条件下においては、間違いなく世界No.1の発電量を記録するでしょう。
以上のことから、太陽光発電選びは、発電効率をひとつの目安にしながら、
優良販売店と相談しながら、【その場所に適した】太陽光発電を導入することが大切になるでしょう。
→高確率で優良な太陽光発電の販売店を見つける方法
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