太陽光発電のいろは「みちしるべ」
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気になる太陽光発電の設置費用

太陽光発電の設置費用はどのくらい
太陽光バブルという言葉があるくらい太陽光発電は、ものすごい注目を浴び、普及量は年々多くなっています。

都会でも田舎でも、住宅地では太陽光パネルが屋根に設置している家を多くみかけるようになり、
全量買取制度や売電と言った言葉も、普通に耳にするようになりました。

テレビや新聞でも、一時期は毎日のように太陽光発電に関するニュースが報道され、
ソフトバンクやオリックス、JRや日本郵政などの巨大企業も続々と太陽光発電事業に進出しています。

流行り物や投資に興味のない方や疑り深い方でも、いまや太陽光発電て本当に得なのかなぁ、と
少しずつ関心を持ち始めているのが現状です。

そんな太陽光発電に始めて興味を持った方が、一番最初に気になさることが、次の2点です。

  1. 太陽光発電の設置費用はどのくらいなのかなぁ?
  2. 本当に太陽光発電って得なのかなぁ?

ここでは、日本住宅性能検査協会認定の太陽光発電アドバイザー秋山慎也が、
太陽光発電に興味を持ち始めたあなたに上記2点について丁寧に解説したいと思います。
太陽光発電アドバイザー

太陽光発電を設置するのにかかる費用のうちわけ

太陽光発電を設置する場合、大きくわけて、次の3つの費用がかかります。

  1. 太陽光発電システムの各種機器代金
  2. 各種機器を設置する工事費用
  3. さまざまな手続きを代行してもらう手続き費用

太陽光発電システムは、太陽電池モジュール、屋根に取り付ける架台、接続箱、パワーコンディショナーといった機材でできており、
それを設置してつなぎ合わせて配線する工事をして、電力会社に系統連結することで稼動します。
太陽光発電の構造を参照ください。

そのため、太陽光発電の設置費用は、これら一式に要する費用ということになります。

つまり、機器の代金と工事費用と諸手続きの経費でできているということです。

これを太陽光発電販売会社がまとめて「いくら」という価格で提供してくれるのです。

当然、販売会社によって仕入れ値が違いますし、工事にかかる経費、諸経費にかかる人件費は異なります。

たくさんの商品を効率よく販売している業者は安く製品を供給できますが、
売上の小さな会社では仕入値も高くなりますし、工事部隊の稼働率が悪いため一工事にかかる費用も高くなります。

さまざまな手続きも、複数案件をかかえていたら、同時に処理できますので、一件あたりの価格は安くなりますが、
件数が少なければ、一件のために事務員さんが動く必要が出てくるため単価は高くなります。

一方で、多く販売することばかりに注力している業者では、真の顧客満足を提供することができないかもしれません。

これらを加味して、よりよい販売店を見つけ、より安くよりよい工事で、よりよい製品を供給してもらうことが、
太陽光発電の導入においてもっとも大切な鍵となるでしょう。
高確率で優良な太陽光発電の販売店を見つける方法参照ください。

太陽光発電を設置する際にかかる費用の相場

では、実際に太陽光発電を導入する場合、一体いくらくらい費用がかかるのでしょうか?

太陽光発電の設置費用は、設置容量によって変動します。

当たり前かもしれませんが、より多く発電するためには、より多くのパネルを設置する必要があり、
パワーコンディショナーもその容量に併せて対応するものが変わってきます。

容量が多ければ、太陽光パネル自体は、一枚いくらという価格で業者とメーカーが取引するため、
太陽光発電の設置費用としては価格が比例して高くなることになります。

そして、設置できる容量は、設置場所の広さや形によって上限が決まってくるので、
希望の設置容量と設置場所の条件を刷り合わせて導入容量を決めていくことになります。
太陽光発電と設置場所の条件や環境との関係をご参照ください。

以上のことから、太陽光発電の相場は、1kWあたり○○円という形で流通することになります。

このkWは、設置する太陽電池モジュールの交渉最大出力を表し、ある一定の条件下でどれくらい発電するかを示したものです。

一定条件というのは、気温や光の強さなどで、実際にはそれらの条件は、日々異なっているので、
常に交渉最大出力が発電されるわけでもないですし、太陽電池の素材のよって向いている条件が違うので、
実質の発電量とはまったく違いますが、一つの目安として用いられます。

そのため、太陽電池の素材やメーカーによって価格は大きく異なりますし、
設置容量によっても全然違うものになってきますが、一つの目安として相場をご案内します。
※容量が増えてもパワーコンディショナーや接続箱は一つですし、工事にかかる人員数はかわりません。
当然、容量が小さくなるほど、単価は高くなることになります。
太陽光発電システムの種類を参照ください。

公的機関の発表によれば、平成25年10月~12月の太陽光発電の流通価格は、
1kWあたり385,000円だったといわれています。

ただし、これはあくまでも公的機関による発表なので、あくまでも目安です。

太陽光発電の設置場所によって工事費用は大きく変ることもあるので、
一概にいくらとはいえませんが、標準工事で済む場合は、1kWあたり30万円程度から導入できるようです。

製品によって大きく違ってきますが、ひとつの目安として参考にしてください。
太陽光発電を最安値で導入する方法|外せない3つのポイント参照ください。

実際に太陽光発電は本当に得になるのか?
太陽光発電の本質は投資です。

ここでいう投資とは、いわゆる経済的な意味と環境保護に対する成果に対してもいえることです。

太陽光発電の設置費用という初期費用を投資して、リターンとして収益や環境保全の成果を得るということです。

得なのかどうかを判断するのには、やはり経済的な利益を考える必要があります。

いくら投資して、いくら回収したのか。
投資した金額に対して、どれくらいのリターンを得たのか。

ここをしっかりと見る必要がありまる。

太陽光発電の場合、10kW以上の産業用だと全量買取制度によって売電収入を得ることになります。

住宅用だと、発電した電力はまずは自家使用されるので、節電利益と売電収益の二つが収益になります。

これらの収益をどれくらい得られるかを計算して、導入する必要があります。

結論からすれば、日本のほとんどすべての地域で、得するということができます。

私のいう得の基準は、初期費用を10年で回収すること、つまり投資利回り年10パーセントで運用できるかどうかです。

日本のどの地域でも得になりますが、設置場所の条件によっては得にはならないことがあります。
太陽光発電にとって最適な設置方向・方角や角度は?参照ください。

また、導入する販売店によっても変わってきます。

さらに、各家庭での電気の使用状況によっても収益が変わります。
太陽光発電と家族構成|どんな家庭に適しているか参照ください。

つまり、初期費用と収益をしっかりとコントロールすることが必要なのです。

【初期費用と収益の要素】
初期費用 × 発電量 × 利用方法

だからこそ、しっかりと見極めることが必要になるのです。
太陽光発電で費用対効果を最大化する方法参照ください。

以上をきちんと抑えることであなたは絶対に太陽光発電で失敗することがなくなります。

参照する記事が非常に多くなりますが、大切なことですので、一個ずつじっくりとご覧ください。

太陽光発電アドバイザー秋山慎也




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