太陽光発電は、こうやって機器を取り付けるのです
太陽光発電システムの設置工事については、施工方法や基準などは、現在法律や法令では定めれられていません。いうなれば、各メーカーが指示するとおりに施工さえすれば、なんら制限がないのが実情です。もっと言えば、メーカーの指示通りに工事しなかったら、施主がメーカー保証を受けられなかったり、販売店が販売代理店としての権利を剥奪されたりするくらいで、公的な罰則を受ける等の規制があるわけではないのです。つまり、ある面、国や行政からの強制が一切ない状態となっているわけです。
もちろん、建築や電気工事にかかる部分については、建築基準法、電気工事士法などの法律で定められていますが、太陽光発電の場合、一部これらの分野に抵触はするものの、ほとんどが直接関係してこないことが多いです。ここでは、太陽光発電の施工基準の目安になるものとして、「住宅用太陽光発電システム設計・施工指針および同指針補足」(2007年財団法人新エネルギー財団住宅用太陽光発電システム施工品質向上委員会によるもの)をあげておきたいと思います。
ただし、この指針についても、あくまでも「太陽光発電の設置工事に望まれる事柄」ということを表明したにすぎず、結局「指針」は指針にすぎないため、なんらの法的な拘束力はありません。また、業者に対してなんら指針を強制する何ものもないのが実情で、あくまでも施主の合意する施工業者の善意に負かされているわけです。→だからこそ、やはり優良な販売店を選ぶことは極めて重要になるわけです。
設置工事では、何よりもまず、屋根自体の機能を保持すること、つまり、耐久性、防水性を満たし、安全性を担保できる強度を持っていることが求められています。屋根置き型の場合、取り付けた後に想定される太陽電池モジュールと屋根の合計の重さに耐えられることはもちろん、台風のときなどの大きな風圧がかかったときにかかる荷重が、モジュールの耐荷重性能や施工方法によって決まる取り付けの強度を越えないこととされています。
特に軒先、けらば、棟など屋根の外側にある部分は、屋根の中央部分と比べると風圧による荷重がどうしても大きくなってしまうことを視野にいれておく必要があります。 また、パネルは直接か、あるいは架台に固定した
状態で支持物を用いて屋根の主要構造材に取り付けることが規定されています(これは各メーカーも垂木に取り付けることなどと具体的に規定があります)。長期的に運用していくためにも、、屋根・家に求められる要件をクリアした場所にのみ太陽光発電を設置する必要があるのは間違いないでしょう。なぜなら、太陽光発電は設置してすぐにメリットを得られるものではなく、10年単位で運用することで始めて当初求めたメリットを得ていく性質のものだからです。
次にパワーコンディショナーや接続箱、電力量計等の各種機器を収り付けます。パワーコンディショナーは、製品によって室内型か屋外型に分かれますが、いずれも壁にかけかけるタイプが主流になっています。もし屋外型なのであれば、日陰になるような場所で、雨風が当たりにくいところに設置します。また室内型の場合は、なるべく風通しの良くて、湿度や温度が上下しにくい場所、かつ日中稼動した際に音がしても差しさわりのないを選びます。→太陽光発電のパワーコンディショナーの騒音にご注意ください参照ください。そして、全体的な配線をつないで工事は完成になります。
設置工事が終わったら、逆潮流できるよう、電力会社と契約を結ぶことになります。電力会社の系統(配電線網)と連系するためには、電力会社への申請と手続きが必要で、系統連系時には電力会社の職員さんが立ち会うこととなります。系統連結工事は1時間程度で終わり、いよいよ運転開始となります。
まず試運転で問題がないかチェックしてもらうことはもちろんですが、いざ運転開始となった後も、途中で異常がないかを発電モニターなどで定期的に日々チェックすることをおススメします。このモニターによる発電量の監視だけでも、さまざまなことをデータとして知ることができるため、節電効果を得られたりするものです。設置して終わりではなく、長期にわたって、「運用していく」心構えでいるようにしましょう。
【屋根置き型標準施工のプロセス例】
出典:株式会社ソーラーリフォーム清水勇介著:絶対に失敗しない太陽光発電の選び方より
もちろん、建築や電気工事にかかる部分については、建築基準法、電気工事士法などの法律で定められていますが、太陽光発電の場合、一部これらの分野に抵触はするものの、ほとんどが直接関係してこないことが多いです。ここでは、太陽光発電の施工基準の目安になるものとして、「住宅用太陽光発電システム設計・施工指針および同指針補足」(2007年財団法人新エネルギー財団住宅用太陽光発電システム施工品質向上委員会によるもの)をあげておきたいと思います。
ただし、この指針についても、あくまでも「太陽光発電の設置工事に望まれる事柄」ということを表明したにすぎず、結局「指針」は指針にすぎないため、なんらの法的な拘束力はありません。また、業者に対してなんら指針を強制する何ものもないのが実情で、あくまでも施主の合意する施工業者の善意に負かされているわけです。→だからこそ、やはり優良な販売店を選ぶことは極めて重要になるわけです。
住宅用太陽光発電システム設計・施工指針および同指針補足
この指針では、太陽電池パネルとして、次の3種類を対象と定めています。- 屋根置き型モジュール‥取り付け金具、支持瓦、架台などを介して、屋根に取り付けられる
- 屋根材やモジュール‥屋根材としての機能を有し、下地または屋根構造材に直接収り付けられる
- 陸屋根型モジュール‥所定の方位と設置角度が得られる専用の架台を介して、建物の屋上に取り付けられる
設置工事では、何よりもまず、屋根自体の機能を保持すること、つまり、耐久性、防水性を満たし、安全性を担保できる強度を持っていることが求められています。屋根置き型の場合、取り付けた後に想定される太陽電池モジュールと屋根の合計の重さに耐えられることはもちろん、台風のときなどの大きな風圧がかかったときにかかる荷重が、モジュールの耐荷重性能や施工方法によって決まる取り付けの強度を越えないこととされています。
特に軒先、けらば、棟など屋根の外側にある部分は、屋根の中央部分と比べると風圧による荷重がどうしても大きくなってしまうことを視野にいれておく必要があります。 また、パネルは直接か、あるいは架台に固定した
状態で支持物を用いて屋根の主要構造材に取り付けることが規定されています(これは各メーカーも垂木に取り付けることなどと具体的に規定があります)。長期的に運用していくためにも、、屋根・家に求められる要件をクリアした場所にのみ太陽光発電を設置する必要があるのは間違いないでしょう。なぜなら、太陽光発電は設置してすぐにメリットを得られるものではなく、10年単位で運用することで始めて当初求めたメリットを得ていく性質のものだからです。
太陽光発電施工のプロセス
太陽光発電の設置工事は、大きくわけて次の3つの段階にわけることができます。- 太陽電池パネルの設置
- パワーコンディショナーや接続箱、電力量計等の各種機器の取り付け
- 電気配線工事
次にパワーコンディショナーや接続箱、電力量計等の各種機器を収り付けます。パワーコンディショナーは、製品によって室内型か屋外型に分かれますが、いずれも壁にかけかけるタイプが主流になっています。もし屋外型なのであれば、日陰になるような場所で、雨風が当たりにくいところに設置します。また室内型の場合は、なるべく風通しの良くて、湿度や温度が上下しにくい場所、かつ日中稼動した際に音がしても差しさわりのないを選びます。→太陽光発電のパワーコンディショナーの騒音にご注意ください参照ください。そして、全体的な配線をつないで工事は完成になります。
設置工事が終わったら、逆潮流できるよう、電力会社と契約を結ぶことになります。電力会社の系統(配電線網)と連系するためには、電力会社への申請と手続きが必要で、系統連系時には電力会社の職員さんが立ち会うこととなります。系統連結工事は1時間程度で終わり、いよいよ運転開始となります。
まず試運転で問題がないかチェックしてもらうことはもちろんですが、いざ運転開始となった後も、途中で異常がないかを発電モニターなどで定期的に日々チェックすることをおススメします。このモニターによる発電量の監視だけでも、さまざまなことをデータとして知ることができるため、節電効果を得られたりするものです。設置して終わりではなく、長期にわたって、「運用していく」心構えでいるようにしましょう。
【屋根置き型標準施工のプロセス例】
出典:株式会社ソーラーリフォーム清水勇介著:絶対に失敗しない太陽光発電の選び方より
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